「知財管理」誌

Vol.74 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 74巻(2024年) / 5号 / 531頁
論文区分 論説
論文名 国際仲裁での知財係争の戦い方─文書開示と秘密性を巡る実務対応と留意点─
著者 小原淳見/戸田祥太
抄録  本稿は、国際仲裁によって知財係争が解決されるケースが近年増加傾向にあることに鑑み、特に日本企業の知財・法務担当者にとって重大な関心事項である情報開示に焦点を当て、その法的枠組み、具体的な手続の流れ、適用される規則の詳細について解説する。特に、国際仲裁における文書開示手続について、概論的な説明とともに、文書開示手続を立証戦略上有利に進めるための実務上のtipsについても併せて示す。さらに、仲裁手続における非公開原則と秘密性との関係についても検討し、日本企業が国際仲裁を利用する際に秘密性を担保しつつ、適時開示義務等の情報開示義務を遵守するために考慮すべき点も指摘する。このように本稿は、日本企業の知財・法務担当者にとって、国際仲裁実務における情報開示の実際について理解を深め、適切な準備をするための重要なガイドを提供することを目的としている。
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