「知財管理」誌
Vol.74 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 10号 / 1303頁 |
論文区分 | 特集(DE&Iと技術革新のシナジー −知財が担う役割−) |
論文名 | ダイバーシティ推進および知財による 高付加価値イノベーション創出の可能性 |
著者 | 西田明紀 |
抄録 | 日本は政治・経済分野でのジェンダー格差が依然大きいが、多くの企業が多様性・ダイバーシティ推進に取り組み始めている。経済産業省は、多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている「ダイバーシティ経営」を推奨している。しかし多様な人材の働き方改革や人事施策の取り組みが主であり、イノベーション創出の組織づくりはまだ道半ばの企業が多い。そこで本稿では組織コンサルタントの視点から、昨今のマーケティング戦略やデザイン経営と知財の関係性に焦点を当て、ダイバーシティ推進の効果を考える。知財人材がダイバーシティの理解を深めることで、多様な人材が知財分野に関わり、多様な市場可能性に気づき高付加価値イノベーションを創出しやすい組織づくりに貢献できることを今後も期待したい。 |