「知財管理」誌
Vol.74 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 10号 / 1292頁 |
論文区分 | 特集(DE&Iと技術革新のシナジー −知財が担う役割−) |
論文名 | DE&Iと企業価値に関する研究事例の考察─DE&Iと持続的な価値創出の在り方─ |
著者 | 柳沢樹里 |
抄録 | 日本では、生産年齢人口の減少やグローバル化への対応といった観点から、多様な人材の能力を引き出し価値創出につなげる経営の必要性が高まり、DE&Iに取り組む企業が増加した。また、人的資本やサステナビリティに関する情報開示要請の高まりを受け、DE&Iの取組を開示する企業が増えている。しかし、DE&Iをうまく価値創出につなげることができず、持続的な価値創出の在り方を模索している企業も多い。そこで、本稿ではDE&Iと企業価値に関する研究事例をもとに、DE&Iが企業にもたらす価値と、持続的な価値創出の在り方について考察を行った。また、企業には役職員のDE&I推進だけでなく、主要なステークホルダーのDE&I課題解決も求められている。その中で、先進企業は社会のDE&I課題解決をイノベーション創出の機会と位置づけて、技術を活用した取組を始めている。そこで、先進企業の技術活用事例をもとに、社会のDE&I課題解決のための技術活用とイノベーション創出の要点についても考察を進めた。 |