「知財管理」誌
Vol.74 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 10号 / 1281頁 |
論文区分 | 特集(DE&Iと技術革新のシナジー −知財が担う役割−) |
論文名 | 高齢者の社会的不便益を 改善するためのエイジテック |
著者 | 齋藤 徹 |
抄録 | 高齢化の進展とともに、日常生活に何らかの支障、不便益を感じる人々が増加している。不便益が発生する一次的原因は、加齢に伴う身体機能、五感、認知機能の衰えに由来するが、それが理由となり、さまざまな社会活動やアクティビティ参加への阻害となる。社会的不便益を改善するための方法として、人的サポート、デザイン開発、技術開発など環境因子へのアプローチが重要となる。エイジテックは、近年注目される「高齢者を対象とした各種のサービスやソリューションのデジタル技術革新」であり、AIやVR、ロボティックスなどの技術を活用し、高齢者の不便益を改善していくことが期待される。日本に於いて、データサイエンス分野で活躍する人材の育成と基盤データの整備、活用の仕組みが遅れていると考えられる。当該分野での基盤整備を行うと同時に高齢者の不便益を改善するエイジテック技術の早急な開発が求められている。 |