「知財管理」誌
Vol.74 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 10号 / 1225頁 |
論文区分 | 特集(DE&Iと技術革新のシナジー −知財が担う役割−) |
論文名 | 日本の科学技術・イノベーション分野 におけるDE&Iの現状と課題 |
著者 | 塩満典子 |
抄録 | 日本経済団体連合会と内閣府が2024年3月に共同で開催したダイバーシティ・マネジメントセミナーでは、VUCA(ブーカ)時代の中で、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)は、イノベーションの源泉であり、コーポレートガバナンスの観点からも、企業経営における多様性の確保の要請が高まっていることなどの認識が示された。 特許庁においても、2023年に「ダイバーシティ&インクルージョンチーム」を新設し、組織の多様性や包摂性について考えながら、職員一人一人が働きがいと働きやすさを感じられる組織の実現に向けた活動が始まった。 本稿においては、特に、男女(ジェンダー)の活躍度合いの差に着目し、国、企業、大学等におけるDE&Iの現状と取組について、知財創出と関わりの深い科学技術・イノベーション分野を中心に分析し、Society5.0時代の価値創造、ジェンダード・イノベーションの推進、幸福社会の実現に向けて、何が必要か、論考する。 |