「知財管理」誌
Vol.73 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 4号 / 442頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | PCT出願における国際調査機関の 調査の品質に関する考察 |
著者 | 国際第2 委員会 第3 小委員会 |
抄録 | 現在、日本の出願人が日本国特許庁(以下、JPO)に出願したPCT出願は、日本国特許庁、欧州特許庁、シンガポール知的財産庁、及びインド特許庁を国際調査機関として選択可能な状況にあるが、シンガポール知的財産庁及びインド特許庁の国際調査機関としての実態は知られていない。 本稿では、シンガポール知的財産庁、インド特許庁、およびIP5(日・米・欧・中・韓)の次にPCT出願の受理件数が多いロシア特許庁に着眼し、その調査能力及び審査能力について実態調査を行った。その結果、シンガポール知的財産庁は、他の国際調査機関に比べて引用文献の数が多いこと、その内訳において中国語文献や非特許文献の数が多い傾向があること、国際段階における特許性判断と国内段階の日本国特許庁の審査結果の一致率が高いことが明らかとなった。 |