「知財管理」誌
Vol.73 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 1号 / 63頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州特許におけるソフトウェア発明の 技術的特徴に関する事例研究 |
著者 | ソフトウェア委員会 第1 小委員会 |
抄録 | 各国の特許制度、審査はハーモナイゼーションが進展しているが、コンピュータプログラム発明に関しては各国・地域で特許制度上の取り扱いや審査基準は様々である。欧州特許の審査においては出願人が技術的特徴と考えている部分が非技術的特徴と判断されて進歩性が否定される場合が多く見受けられ、出願人にとって厳しい結果となっている。審査ガイドラインは適時改訂されて審査内容の明確化に向けて努力されてきているが、実際にオフィスアクションを受けた時の対応指針としては不十分な印象である。そこで我々は過去の審査経緯から権利化に有効な方法を学ぶこととした。本稿では欧州特許におけるコンピュータプログラム発明の権利化に関して技術的特徴が非技術的と認定された後に特許許可を得た複数の事例を用いて拒絶理由を克服するためのポイントを整理して紹介する。 |