「知財管理」誌
Vol.73 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 12号 / 1487頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 知財ミックスを用いた IPランドスケープに関する研究(その2)(完) |
著者 | 情報活用委員会 第2 小委員会 |
抄録 | 近年、IPランドスケープ(以下、IPL)に関する研究や事例は増えているが、活用している知財情報の多くは特許であり、特許に加えて意匠や商標などの知財情報も活用した分析事例は少ない。昨今のコーポレートガバナンス・コード改訂では知的財産への投資が盛り込まれ、IPLの活用は投資家や金融機関とのエンゲージメントとしても有効であることから、今後、特許以外の知財分析によるIPLの手法を用いることが強く求められることが想定される。そこで本研究では、特許・意匠・商標情報を組み合わせた知財ミックスに着目したIPL手法について研究を行った。具体的には、意匠・商標情報の調査・分析手法を含めた効果的な活用方法(前号その1)と、知財ミックスを用いたIPLの事例(前号その1、本稿その2)について検討した。その結果、意匠・商標分析から得た情報を、特許や非知財情報と組み合わせることにより、新たなインサイト、気づきが得られ、IPLのために意匠・商標情報を分析することの有用性が確認できた。 |