「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 8号 / 944頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | スタートアップ企業における資金調達から見た 特許出願の有効性に関する研究 |
著者 | ソフトウェア委員会 第1小委員会 |
抄録 | スタートアップ企業において、資金調達は極めて重要なイベントである。資金調達の手段には幾つものバリエーションが存在するが、いずれの手段においても企業の成長性が評価され、その評価に基づいて資金調達の可否や資金調達額の算出がなされることに変わりはない。ここで近年、特にソフトウェア分野に関連するスタートアップ企業の成長性を評価する上で、特許出願を評価の一指標に用いる投資会社が現れてきた。しかしながら、特許出願費用や特許維持費用は安価ではないため、どのような特許出願を保有していることが事業の成長性の評価にプラスに働くのかが不透明である現状においては、特許出願という選択肢が取りづらい。そこで本研究では、資金調達の獲得を目指す上でどのような特許出願が有効かを、事例や統計情報をベースに論ずることで、ソフトウェア分野に関連するスタートアップ企業に対して特許出願の是非を判断する上での一指針となることを目指す。 |