「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 7号 / 825頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 中国特有の制度を利用した 知財ミックスの実態と留意点 |
著者 | 国際第3委員会 第1小委員会 |
抄録 | 近年の中国の経済発展に伴い、あらゆる産業分野において、中国国内での事業競争力確保の重要性が高まっている。自社製品を強固に保護するための方策として、特許だけでなく、意匠や実用新案などを適切に選択/組み合わせて出願する、いわゆる知財ミックスが知られている。 そこで、本稿では、日中制度の違いに着目して、中国特有の知財ミックスに関する実態や実務上の留意点について、現地代理人からのアンケート調査を踏まえて分析したので、これを紹介する。また、中国においては、独自の制度である特許と実用新案との同日出願制度が重要な位置づけを担っていることから、同一出願人が同一の発明創作について同日に特許と実用新案を出願した場合に、出願人の選択によりどちらかの権利を選択できるという特実同日出願制度や利用の手順、統計的な同制度の利用状況の分析結果、同制度の活用方法に関する具体的なケース等を紹介する。 |