「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 4号 / 466頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | インターンシップを活用した学生への 知的財産の知見の普及促進について |
著者 | 松下達也 |
抄録 | 知的財産の重要性を認識しその知見を有する人材のすそ野を拡大するためには、社会に飛び立つ前の若い世代に対し、幅広く知的財産の基礎的な知見を付与しその重要性の理解を促すための機会を充実させることが重要である。 現在多くの学生が体験するインターンシップは、知的財産の意識を高め知見を付与するきっかけとして有効な場となり得るものと考える。実際、一部のインターンシップへの参加に際しては、知的財産の知識が必要な秘密情報の保持や職務発明に関する誓約書を学生が提出する機会もあり知的財産との法的接点が存在する。また、重要な技術情報でもある知的財産情報を活用することで、学生・企業双方にとって効果の高いインターンシップにつなげることも可能となる。 本稿では、この点に着目し、知的財産の普及という観点からのインターンシップの重要性について、企業及び大学の知的財産業務に従事する者の理解を求め、その期待される役割を検討する。 |