「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 1号 / 63頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | データと特許との関係に関する調査・研究 |
著者 | ソフトウェア委員会 |
抄録 | 「第四次産業革命」において、IoT(Internet of Things)や人工知能(AI:Artificial Intelligence)等の革新的技術が進展し、「デジタルトランスフォーメーション」(DX:Digital Transformation)や「Society5.0」という概念も提唱されている。即ち、社会の構造自体がデジタル化に対応する変革の過程にある。そのような新しい社会で重要視されてきているのがデータであり、「データは21世紀の石油」とも称されている1)。 このデータについては、特許法において一定の要件の下で保護が認められている。このようなデータ関連の対象をいかに保護するかは、出願人にとって大きな課題と言える。 そこで当委員会では、データに関する特許(以下では「データ関連特許」と記す)の審査基準等の調査・分析を行うとともに、現状の問題点をまとめ、データと特許との関係について検討した。以下、その結果について報告する2) 。 |