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グローバルドシエ・タスクフォース会合への参加

2013年1月21日、オランダのハーグにおいて、第1回目のGlobal Dossier Task Force会合に向けた産業界による会議が開催されました。この会議は、グローバル・ドシエ*に関し、日米欧に韓国・中国を加えた五大特許庁に対応するユーザ団体(JIPA、AIPLA&IPO、Business Europe, KINPA,)の声を一つに集めてこのシステムの構築を促進すべく開催されたものです。

今回の会議では、グローバル・ドシエへの期待を中心に議論を行いました。その中で、JIPAの吉岡国際第二副委員長から、日米欧におけるPCTの国際調査と実体審査との相違を調査した結果に基づく調査・審査に関する品質について、また、遠山情報検索副委員長から、第三者の立場から全ての公開特許情報へアクセスできるワンポータルの概念について、それぞれ説明し、グローバル・ドシエの産業界による定義に大きな貢献を果たしました。
さらに、単一の出願で各国への出願を可能とするクロスファイリング機能、各国特許庁間又は特許庁とユーザの間でのコラボレーション機能、機械翻訳、第三者による被参照機能、法律又は手続き面での簡素化などのテーマについて議論しました。

また、続く22日、23日には、五大特許庁とユーザ団体にWIPO(世界知的所有権機構)を加えた第1回目のGlobal Dossier Task Force会合が行われました。会合では、JIPA(吉岡国際第二副委員長、遠山情報検索副委員長、加藤情報システム委員)を含め各団体からの期待が示され、更に前日のユーザ団体間の検討事項を基に特許庁側とグローバル・ドシエの構築について建設的で前向きな議論を行ないました。

*グローバル・ドシエとは、各庁のドシエ(包袋)情報等を仮想的に統合し、一元的なサービスを提供する共通システムを構築する将来ビジョンです。

[Update 2013-02-01 ]