「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 9号 / 1252頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 64) |
論文名 | (No. 64) [米国]グーグル対オラクル事件 米国連邦最高裁判決(2021年4月5日) ─米国著作権法におけるフェアユース法理─ |
著者 | 山内真之/トウ(トーマス)ファン |
抄録 | 2021年4月5日、米国連邦最高裁判所は、グーグル対オラクル(Google LLC v. Oracle America, Inc.)事件において、コンピューターソフトウェアの著作権とフェアユースの問題に関する判決を下した。同判決は、プログラミング言語のソフトウェア中における宣言コードをコピーすることが著作権侵害となるか、また、フェアユースとして許容されるか、という点が争点となった事件に関するものであり、フェアユース法理だけではなく、米国著作権法の本質的な考え方を示唆するものとして興味深いものである。本稿は、米国著作権法におけるフェアユース法理の背景並びに同判決に至る経緯及びその内容を紹介して検討を加え、また、日本法における同種論点における考え方との対比を行うものである。 |