「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 9号 / 1170頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州特許庁における コンピュータ実装シミュレーションの特許性 |
著者 | ベルント・ハーバーランダー/クラウス・ヒンケルマン/青山 耕三(訳・監修) |
抄録 | 欧州特許庁・拡大審判部の審決により、コンピュータで実装されたシミュレーション発明が、特許可能な主題であり、原則として特許可能であることが明らかになった。こうしたシミュレーションは、コンピュータ上で実行され、したがってソフトウェアに基づくものであるが、シミュレーションがコンピュータ上で実行される以上の技術的効果を奏することができる。この場合、進歩性の評価は、一般的なコンピュータ実装発明と同様に、問題解決アプローチを用いて所謂COMVIKアプローチに基づいて行われるべきである。この点については、技術的課題の解決に寄与するクレームの特徴のみを考慮し、非技術的な特徴は無視されるべきである。 |