「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 8号 / 1058頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 遺伝子関連発明における実務上の留意点─新規遺伝子と公知遺伝子の観点から─ |
著者 | 横田修孝 |
抄録 | 遺伝子関連発明は、遺伝子やタンパク質が新規である場合と公知である場合に分けることができる。新規遺伝子や新規タンパク質の場合には、実務上確立した包括的クレームによる保護が可能である。一方で、公知遺伝子や公知タンパク質の場合には、名称特定クレームによる保護に加えて包括的クレームによる保護も可能である。本稿では、それぞれの場合において我が国の審査実務で認められている基本的な記載形式を整理したうえで、包括的クレーム及び名称特定クレームのメリット・デメリットを権利取得段階と権利活用段階に分けて検討を行った。本稿ではまた、実施可能要件及びサポート要件並びに限定解釈の回避等の観点から、クレーム作成及び明細書の記載において留意すべき点についても検討を加えた。 |