「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 7号 / 961頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 令和3年 著作権法改正案の検討経緯について─放送番組のインターネット同時配信等に係る 権利処理の円滑化─ |
著者 | 著作権委員会 |
抄録 | 放送番組のインターネット同時配信は、コンテンツの視聴機会を拡大させるものであり、視聴者の利便性向上やコンテンツ産業の振興・国際競争力の確保等の観点から、非常に重要な取り組みである。しかしながら、著作権法上「放送」と「インターネット配信」とでは権利の在り方に差があることから、放送事業者は円滑な権利処理ができず、同時配信が普及しづらい状況にあると指摘されていた。こうした中、2018年の規制改革実施計画を受け、著作権法を改正しようという動きが出てきた。本稿は、令和3年度通常国会に著作権法改正法案が提出された経緯を解説するとともに、パブリックコメントに対して日本知的財産協会(以下「当協会」という。)が提出した意見、その他本テーマに関する問題点をまとめたものである。 |