「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 7号 / 936頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | AI関連発明の記載要件と特許リエゾン |
著者 | 西澤和純/及川 周 |
抄録 | 第4次産業革命の名の下、企業等ではAI(人工知能)の活用が推進され、AI関連発明に係る特許出願の件数も、2018年には約4,700件まで急増している1)。AIは適用分野が広いことも特徴であり、これまでCS(コンピュータソフトウエア)関連発明に無縁だった企業等でもAI関連発明が創出される等、その裾野も急拡大している。そのような企業等がAI関連発明に係る特許出願をする際に避けて通れないのが、記載要件である。 本稿では、AI関連発明をタイプに分類して俯瞰し、タイプごとに記載要件や審査の実例を解説する。その上で、これらのタイプに応じて、特許リエゾンにおいて記載要件に必要な情報を明確にできる開発プロセス上のタイミングが異なる点や、記載要件の類型に応じて、優先権主張出願の優先日が変わる可能性がある点等、今後、AI関連発明に関わる上での留意点にも言及する。 |