「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 6号 / 817頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No. 517) |
論文名 | (No. 517) 対戦型カードゲームの発明における 進歩性の判断手法に関する知財高裁判決 ─ゲームのルールに関わる発明特定事項の意義─ |
著者 | 山本晃司 |
抄録 | ゲーム分野の発明では、ゲームのルールや取決めを手段や手順の表現を用いて特定したかのような発明特定事項が請求項に含まれることがあり、発明の課題や作用効果もプレイヤの感性を問題とするものとなりがちである。この種の発明特定事項を進歩性の判断に関してどのように取扱うべきかにつき、本判決は発明を構成する技術事項の一つとして引用発明と対比し、その想到容易性を証拠に基づき具体的に検討すべきであるとして、他の技術分野における発明の進歩性判断の手法と何ら異なるものではないことを示した。 |