「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 6号 / 777頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 日本国特許庁による, 国際調査および国内審査の整合性に関する分析 |
著者 | 特許第1委員会 第5小委員会 |
抄録 | 特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願(PCT出願)の国際調査報告(ISR:International Search Report)は、国内段階への移行要否判断や移行国の選定に際し、重要な判断材料の一つである。また、特許調査の質についてのユーザ評価調査報告書によれば、日本国特許庁(JPO)が行う国際調査等の質全般について、ユーザは満足していることが解る。一方、国際段階と国内段階との間での審査の一貫性については、ユーザが満足しているとは言えない。本稿では、JPOによるISRが発行されたPCT出願において、日本に国内移行された出願のISRの調査結果と国内段階との審査の乖離(内々乖離)について着目し、その原因分析を行うことによりISRのあるべき姿について検討を行った。 |