「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 5号 / 685頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 中国の2017年専利審査指南改正の 影響に関する分析と提案─コタプログラム媒体クレームを中ンピュー心として─ |
著者 | 国際第3委員会 第1小委員会 |
抄録 | 2017年に改正された中国の専利審査指南は、主に「1.コンピュータプログラムに係わる発明の保護の明確化」、「2.ビジネスモデルクレームの保護明確化」等からなり、特許出願、審査等において中国での知財実務に大きな影響を及ぼす改正である。本稿では、中国代理人へのヒアリングと、当委員会メンバーにて検索・抽出した案件の分析とを基に、専利審査指南改正に関する考察を行った。この考察により、専利審査指南改正後にコンピュータプログラム媒体クレームおよびビジネスモデルクレームの出願が大幅に増加していること、所定の条件を満たした場合にはOA応答時にコンピュータプログラム媒体クレームへのカテゴリー変更が可能なこと、一部の企業において意見募集の段階から改正を見越してOA応答の戦略を立てていたこと、等が確認できた。本稿後半では、実務上の対応策も提案しており、会員企業の中国における出願・権利化実務等の知財実務の一助になれば幸いである。 |