「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 1号 / 103頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 知財の活用と収入化に関する考察 |
著者 | ライセンス第2委員会 第1 小委員会 |
抄録 | 企業活動においては、事業戦略に沿ってコア事業の強化や新事業の確立を目指した研究開発を通じて、知財・特許の取得・活用が行われる。事業戦略を遂行するにあたって、取得した知財・特許について想定した使い方が図れなくなった場合、いわば知財・特許が「浮いた」場合に、その処分が課題となることがある。本研究では、「浮いた」知財・特許を活用して開発投資・権利化・維持コストの回収を図り、むしろ新たな収益に繋げていくため、実例を交えてその手法を検討したので紹介する。特許を商材として直接収入を得る方法の具体例として特許取引を取り上げ、一方、知財を梃として企業のブランド力や発明者の意識を向上させる等、知財を活用した間接的な企業活動への貢献の具体例として知財プラットフォームを取り上げる。また、特許開放等のその他の特許活用方法にも言及した上で、今回の検討で取り上げた各活用・収入化方法を事業のライフサイクルを軸として体系的に整理する。 |