「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 11号 / 1479頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 次世代医療基盤法施行後の データ利活用の現状と今後の展望 |
著者 | 医薬・バイオテクノロジー委員会 第1小委員会 |
抄録 | 情報技術、情報通信技術及び機械学習等を活用した人工知能技術の急速な発展、更には新型コロナウイルスの世界的蔓延を受けた社会のリモート化やデジタル化に伴い、ヘルスケアデータの利活用の必要性が高まっている。一方、ヘルスケアデータは個人情報の中でも特に取扱いに注意が必要であり、適切な保護が求められる。従って、ヘルスケアデータの安全な利活用を進める上では個人情報保護との両立やバランスが必須となる。本稿では、ヘルスケアデータの利活用と個人情報保護の両面から米国、欧州及び我が国における取組や法制を比較し、我が国において個人情報保護とデータ利活用を両立する仕組みとして新たに動き出した、次世代医療基盤法を柱とする「エコシステム」の全容を俯瞰した上で、ヘルスケアデータの活発な利活用に向けた現在の課題や今後の展望を考察する。 |