「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 10号 / 1298頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 事例から見た韓国の進歩性の判断 ─日韓両国の近年の審査結果の比較を通じた考察─ |
著者 | 徐 源大/青木久典 |
抄録 | 進歩性は、発明が先行技術文献などから当業者によって容易に導き出されるか否かを判断するものである。進歩性の判断においては、他の拒絶理由よりも主観的な判断が介入する余地があることから、各国で同一の審査結果となるケースもあるが、各国の審査結果が互いに異なる場合もある。これに関連して、近年、日本の実務者から韓国における進歩性の判断が少し厳格ではないかという声も聞かれる。このため、本稿では、韓国の審査で進歩性欠如の拒絶理由が問題となった特許出願と、これに対応するファミリー日本出願の審査結果などを比較して、日韓両国における進歩性の判断にどのような違いがあるかを検討した。 |