「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 5号 / 559頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 企業における知財実務経験者の新たな役割−大学における知的財産の創造及び活用のために− |
著者 | 阿部伸一 |
抄録 | 私自身、既に45歳、特許業務も20年を越えたことに改めて驚きを感じています。若いつもりでいられるのは、平均年齢が50歳を越える日本弁理士会の中にいるせいでしょうか。ところで、読者の中には、私と同年代、あるいは更にご経験の長い方々も少なくないでしょう。今更、弁理士資格なんて取る気も無いし、さてさて第二の人生は…なんて考え始めている方々に、是非とも知ってもらいたいことがあります。結論から言いますと、企業における知財実務経験者は、今後引く手数多の状況が到来する可能性が高いです。企業において、知財経験を積み重ねた方々、あるいは研究者の立場や技術・企画部門の立場から知財を経験されて来た方々こそが、大学に必要な人材なのです。企業における知財実務経験者が大学において活躍することこそが産学連携の最大の推進力であり、産学連携が有機的に推進できたときには、企業にとっても大きな力となるはずです。ただし、それには、現状把握や若干の心構えが必要です。本稿を第二の人生設計に役立てて頂ければ幸いです。 |