「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 1号 / 27頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ブランド・マネジメント再考 |
著者 | 齋藤治彦 |
抄録 | ブランドについての多くの書物が出されているが、企業の不祥事等によりブランドが毀損されるケースは日々ニュースとなっている。 ブランド・マネジメントという場合、ブランド管理部署を設置してブランド管理者を任命し、ブランド管理マニュアルを作成する、といった形式的な対応が多く見受けられるが、一体何が欠けているのだろうか。 ブランド・マネジメントを実践する目的・ビジョンを明確化し、ブランド・マネジメントを実効性のある経営ツールとするためのプロセスを構築することが必要である。すでに欧米のグローバル企業では、経営トップのコミットメントの下、コア・コンピタンスを踏まえたブランド・マネジメントのフレームワークを導入している。 自らがステークスホルダーに訴えたい価値を適切に発信していくには、全役職員がブランドへのビジョンを共有化するとともに、ブランド戦略を実践するための内部管理態勢を構築することが重要である。 |