国際活動

AIPLA(米国知的財産権法協会)との定期意見交換

  2024/4/17、AIPLA (American Intellectual Patent Law Association)のIP Practice in Japan Committee(以下、AIPLA日本委員会)が東京事務所を訪問し、ハイブリッド意見交換会を開催しました。AIPLA日本委員会は毎年4月頃に来日し、JIPAと継続的に情報・ 意見交換を行っています。

 AIPLAからは25名ほどが参加され、JIPAからは、対面で下川原郁子理事長、若代真吾副理事長、上野剛史専務理事、データ戦略チーム、国際第1が参加し、他の専門委員会からもまたオンラインで20名ほど参加していただき、総勢50名ほどの会合となりました。
 冒頭、下川原理事長は、AIPLAの往訪を歓迎し、より一層の交流に向けた期待を述べられ、その後、若代副理事長の司会進行のもと、以下3つのトピックスに関し、JIPA・AIPLA双方がプレゼンの上、意見交換を行いました。 最後に、国際第1委員長英保様より、今年度のトピックスは実務的にも非常に参考になるものが多く、学ぶことが多かった、と謝意を伝えました。
 今年度は、ハイブリッドで実施したこともあり、オンラインを含め、専門委員会の方に広く参画をいただくことができました。知財課題がグローバル化・複層化する中で、AIPLAとの継続的で率直な意見交換の場は、有益な交流のプラットフォームであり、広くJIPAの国際交流の基点の一つとして、時機にかなった議題の議論を実施することができました。

トピック1 「271(g)の例外規定(material change)について」

JIPA
国際第1委員会
辻本 伸幸副委員長(ダイキン工業)・山田 文乃委員(オリンパス)
発表テーマ:米国における製法特許侵害の例外研究
AIPLA
Denise Main氏
(Finnegan, Henderson, Farabow, Garrett & Dunner)
発表テーマ: 海外で製造された製品に対する§271(g)に基づく特許侵害

トピック2 「各国におけるAIに関する規制とその企業実務への影響」

JIPA
有識者連携ワーキンググループデータ戦略チーム
佐保 優一リーダー(ソフトバンク)
発表テーマ:EUデータ法のビジネス実務への影響とデータ法制に対するJIPAの見解
AIPLA
J. Felix Grasbon氏(Grättinger Möhring・von
Poschinger)
発表テーマ: EU-AI法の現在地

トピック3 「研究開発のアウトプットに関する政府支援の在り方について」

JIPA
上野 剛史専務理事
発表テーマ:イノベーション拠点税制
AIPLA
Tomoko Ishihara氏(Pearne & Gordon)
発表テーマ: 無形資産と研究開発へのイノベーション投資を奨励する米国の制度
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