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シンガポール IP Week @ SG 2013への参加
2013年8月26-30日、IP Week @ SG 2013がシンガポールにて開催され、JIPAアジア戦略PJより駒井 慎二 氏(住友大阪セメント)と原 俊 氏(日立製作所)がプレゼンターとして参加しました。
IP Weekは、シンガポール特許庁が主催する知財イベント週間で、今年は、世界中の特許庁、国際機関、民間企業、法律・特許事務所等から知財関係者約500名が参加し、1週間の間に、長官級のパネルセッションから知財業界のキャリアフェアまで様々なイベントが開催されました。
例えば、Keynote Plenary SessionにはWIPO事務局長 Dr. Francis Gurry、IPXI取締役Mr. Marshall Phelps、前USPTO長官Mr. David Kapposがパネラーとして登壇し、"The Changing Global Innovation Landscape: Whither IP?"と題して、企業にとって益々重要性を増している知的資産による競争力確保と公共の利益とのバランスについて、それぞれの立場からの見解が発表され、活発な議論がされました。各パネラーからは共通して、「権利の濫用を抑制しながらイノベーションを促進するようなバランスを目指すべき」旨が表明されました。
その他のイベントとしては、JPO顧問の深野 弘行 氏やIPOSのTan長官が登壇した"Global IP Perspectives and Strategies"と題したパネルセッションを含めた大規模セッションが4つ、中規模セッション“Legal Track”と“Business & Technology Track”がそれぞれ6つづつ開催され、加えて“Special Lunchtime Session”、“WIPO Regional Seminar on Patent Sharing”、“IP Week@SG EXPO”等も行われ、会場各所で活発な発表・議論が行われました。
JIPAから参加した駒井氏と原氏は、WIPO Seminar on Patent Sharingにて"Key considerations for patent filing strategies, benefits of patent work sharing and suggestions for better use - users' perspectives"と題するパネルセッションに参加し、ASEANにおけるワークシェアリング制度(PPHやASPEC)について、ユーザである日本企業としての期待・課題・解決案を表明し、質疑応答ではASEAN各国における特許の審査・エンフォースメントの質向上について他の参加者との活発な議論を行いました。
[Update 2013-09-10 ]