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WIPO PCT作業部会(第17回)への参加

 スイス・ジュネーブの世界知的所有機関(World Intellectual Property Organization: WIPO)において、2024年2月19日から2月21日にかけて第17回PCT作業部会(PCT-WG)が開催されました。PCT-WGは、PCT同盟総会に提案すべき議題を、加盟国の政府、国際機関代表、およびユーザー団体が一堂に会して事前に協議する国際会議で、JIPAはオブザーバーとして参加しています。
 今回は国際第2委員会の林潤平委員長(キヤノン)、井下健輔副委員長(富士通)、および中村智子副委員長(リコー)の3名が、第13回大会以来となる現地参加をしてきました。
3日間という短期間にも関わらず、20個の議題と、1つのワークショップ、および1つのサイドイベントが開催され、現地に参加した100人以上のメンバーとリモート参加者による活発な議論が繰り広げられました。
今回JIPAからは7つの議題で意見を発信してきました。
 最終日の21日に、Dong Cheng議長より、「国際出願および関連書類の出願媒体」、「国際事務局のための通信言語」、「規則の更なる改正26.3-第3条 (4) (i) に基づく欠陥の修正」、「書面によらない開示の引用」の4つの議題については2024年7月に予定されているPCT同盟総会に提出することが発表され、会議は終了しました。
休憩時間中に国際事務局や様々な国の参加者と話す中で、国際会議に参加するJIPAのようなユーザー団体が自国にはないという声を何度か聞きました。私達が毎年、PCTについて調査・研究を行い、論説を発行していることを説明するとともに、今回のように数多くの意見発信を行ったことにより、JIPAの存在を対外的にアピールしただけではなく、ユーザー団体がこのような国際会議に参加する意義を国際事務局や他国の参加者にアピールできたと思います。JIPAは、PCT制度の適切な発展に向け今後も、ユーザー団体としての意見を世界に向けて発信して参ります。

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[Update 2024-02-28 ]