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フェアトレード委員会:シンガポール・タイ調査団の実施

 フェアトレード委員会では、営業秘密保護の実務及び営業秘密法制について調査・研究を行っており、特に日本企業の進出が盛んなASEAN地域に着目し、従業員等を通じた営業秘密漏洩の防止を念頭におきつつ、今回2016年7月3日から9日にかけて、ASEAN各地の情報が集まるシンガポール、及び昨年営業秘密法の改正が行われたタイへ調査団を派遣しました。

 シンガポールでは、JETROシンガポール事務所のご協力によりシンガポール知財局(IPOS)を訪問し、営業秘密に関する現地法制についての調査・意見交換を行うとともに、現地法律事務所を複数訪問して営業秘密侵害事案及び営業秘密漏洩防止の実務について調査・意見交換を行ったほか、シンガポール国際仲裁センター(SIAC)を訪れて、営業秘密を含む国際的な知財紛争解決の実態について調査を行いました。

 タイでは、JETROバンコク事務所のご協力によりタイ知財局(DIP)を訪問し、改正営業秘密法に関する調査・意見交換を行ったほか、現地法律事務所や現地企業を訪問し、営業秘密侵害事案及び営業秘密漏洩防止の実務について、それぞれ調査・意見交換を行いました。

 シンガポール、タイの両国とも、営業秘密保護について行政側の認識度は高まりつつあり、また実務においても現地法律事務所・現地企業へのヒアリングを通じて、営業秘密保護に対する関心が徐々に高まっていることが感じられました。

[Update 2016-07-29 ]