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情報検索委員会 EPO Patent Information Conference2013 へ参加

 情報検索委員会では、2013/10/22-25にかけ、井上常務理事を団長とする4名の代表団を、イタリア ボローニャで開催されたEPO Patent Information Conference 2013に派遣しました。
 本会議への派遣は、昨年度に引き続き2回目であり、下記会談にてEPOとUSPTOの共通特許分類CPCの分類体系に日本のFI(File Index)分類の組み込みについて要望すると共に、さらに欧州ユーザー団体との交流、情報交換を進めました。

1.EPOとUSPTO特許分類責任者との会談
 Sideris Marios氏(EPO)、Christopher Kim氏(USPTO)にし、JIPAより5つのケースを取り上げ、CPCが詳しい部分、FIが詳しい部分の比較例を示し、特にFIが詳しい部分について、中国、韓国、日本の特許出願が多いことを数で説明した上で、当該部分においてCPCにFI分類体系を考慮してもらうよう要望しました。
 両氏はこれらの部分について担当の審査官へ資料を送り、審査官の考えをフィードバックすることを約束してくれました。
 また、Kim氏からは日本においてCPCはどのように受け入れられているか質問があり、米国特許分類より使いやすい旨を説明しました。

2.欧州ユーザー団体との会談
 EPOのユーザー団体であるPatent Documentation Group(PDG)の5名、欧州ユーザー団体Confederacy of European Patent Information User Groups(CEPIUG)の1名との会合を行いました。
 PDGおよびJIPAの組織紹介の後、PDGより「PDGはEPOと連携しており、EPOへの要望の窓口になっているが、JIPAはJPOへの窓口になり得るか?」との質問があり、JPOと定期的に情報交換を行っている旨、日本にある各種ユーザー団体の中で最もJPOとの連携が強い団体である旨を説明しました。
 また事前にJIPAより、特許リーガルステータスの解析事例、JIPA研修会での「特許調査」カリキュラムについて資料を送付していた為、これらの具体的なトピックスに関する議論を行いました。
 また相互の連携について、来年4月にウィーンにて行われる、EPO主催のアジア特許情報に関する会合“East meets West”に招待するので是非参加してほしい旨の要望がありました。

 今後、各国の特許情報のユーザー団体が連携し情報交換していくことが必要である点、お互いに同意し、JIPA情報検索委員会で今後の対応について前向きに検討する予定です。
 

[Update 2013-10-25 ]