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新春関西知的財産シンポジウム
関西を元気にしよう!
このスローガンの下、近畿経済産業局、弁護士知財ネット、大阪弁護士会、同知的財産法実務研究会、日本弁理士会近畿支部および(一社)日本知的財産協会の共催並びに日本弁護士連合会の後援により、2015年1月16日に大阪科学技術センターにおいて、新春関西知的財産シンポジウムを開催いたしました。
この共催によるシンポジウムは、関西では初めてのイベントであり、最大の特長は、特許庁伊藤長官、岩井元長官、荒井元長官の現・元三長官が揃われたところにあります。
第一部の基調講演では、伊藤長官より「我が国の知財戦略・・・関西企業への期待・・・」、審査第一部の澤井調整課長より「グローバル社会における特許保護の現状と特許庁による取組」をテーマとして、知財の戦略的活用、世界最速・最高品質に向けた知財システム、特許制度の調和・相互協力など、特許庁の諸施策の最新情報を披露していただきました。
第二部のパネルディスカッションでは、関西企業がグローバル競争経営に勝つための知財戦略をテーマとして、小松弁護士の司会進行の下、伊藤長官(ゲスト参加)、荒井元長官、伊原弁護士、杉本弁理士、井上常務理事、芥川本部長、久慈専務理事の8名により活発な討議がなされました。最初のプレゼンテーションにおいて、荒井元長官より、大阪地裁の方向性、口頭審理・審査請求制度のあり方、弁理士使命条項、企業のスピード重視など、種々の観点から関西を元気にする貴重な提言をいただきました。その後、パネルディスカッションの論点として挙がりましたグローバル経営に貢献する戦略的な知的財産活動への取り組み、それを先導するスーパー知財部門長、グローバルな権利取得の強化、実用新案の有効利用、知財予算のあり方、関西特許庁構想、弁護士・弁理士への期待などについて、それぞれの立場から熱く語り合われました。
その後、会場との質疑応答がなされ、竹本理事長による閉会の挨拶をもってお開きとなりました。3時間強の時間でしたが、あっという間に過ぎまして、参加者にとって大変有意義なイベントとなりました。早くも次回開催の希望をお聞きしております。
なお、本シンポジウムは、昨年10月に共催団体の首脳により起案され、そのシナリオがトントン拍子に決まり、此の度の開催に至った次第であります。この場をお借りして、登壇者、関係者および実行委員会メンバーの皆様方のご尽力に深く感謝いたします。
[Update 2015-02-02 ]