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国際第1委員会 ブラジル調査団を派遣

 国際第1委員会では、2013/10/12〜20の日程で、宮下常務理事を団長として、6名の調査団をブラジルに派遣しました。
 ブラジルはBRICSの一員であり、近年、技術開発や製品の流通が活発となっており、多くの日本企業がブラジルに進出・投資を行ってきています。その一方で、地理的条件やポルトガル語という言語の壁もあり、まだ十分に知財関連の情報が入手できていない実情が存在しています。
 そこで、今回のブラジル調査団では、ブラジルの知財制度運用について、官庁、ユーザーの声を聞くともに、日本での調査内容の確認、不明な点や深堀すべき点の情報を入手するべく、ブラジル日本商工会議所、JETROサンパウロ事務所、ペトロブラス(現地民間企業)、ブラジル特許庁(INPI)、ブラジル衛生監督局(ANVISA)、リオデジャネイロ連邦裁判所、リオデジャネイロ税関、現地法律事務所4箇所など、計12箇所を訪問しました。

 特に、ブラジル特許庁(INPI)では、審査期間の短縮に向けた具体的な取り組み、EPO審査実務との関係について、当方からの質問に応えていただくと共に、PPHの導入や産業財産権法改正の動向についてもお話を伺うことができました。ブラジル特許庁も、現状抱えている種々の問題点は認識しており、我々は、政治的な要因や意見の分裂等により解決が遅れている状況を目の当たりにし、肌身で実務運用の難しさを感じることができました。
 またブラジル日本商工会議所では、現地日系企業社長の方々と面会し、ブラジルの知的財産関連での注目点、問題点についてお話を伺い、模倣品対策、技術移転・技術情報の供与・輸出に関する規制について、問題点があることを認識しました。

 他のいずれの訪問先においても大変歓迎して頂き、短い時間ながらも活発な意見交換を行うことができました。今後のJIPA訪問団や先方の来日時における交流が期待できると考えます。
 なお、今回の調査報告書は、後日資料として発行する予定です。

  • ブラジル特許庁

  • ブラジル日本商工会議所

[Update 2013-11-25 ]