「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 9号 / 1260頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 技術関連契約の締結前後の管理運用の在り方に関する考察 |
著者 | ライセンス第2委員会第2 小委員会 |
抄録 | ライセンス契約をはじめとする技術関連契約では、契約上の権利義務に留まらず、契約の目的としての「事業上の狙い」を達成するという観点からも、各契約当事者が合意内容を適切に履行することが重要である。そのため知財部門には、自らは元より社内外の関係当事者についてもどの様な履行義務や期待が課されているのかを把握し、関係箇所の事情も踏まえたうえで、義務を確実に遂行していくことが求められる。また、技術関連契約は研究開発戦略や事業戦略と密接に関わるものであるため、契約条件の交渉やドラフティングからの関与に留まらず、これに先立つ戦略検討段階から参画し、事業活動における知財面の予見可能性を高めておくことも知財部門の大切な役割である。本稿では、技術関連契約の締結前後における諸課題の実態を踏まえた管理運用の望ましいあり方について考察すると共に、その実現に欠かせない知財部門と事業部門の関係性構築のための方策について論説する。 |