「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 9号 / 1222頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 新興国および先進国における医薬品の強制実施権の比較 |
著者 | 医薬・バイオテクノロジー委員会第3 小委員会 |
抄録 | 強制実施権は特許権者の意思に関わらず強制的に設定される実施権であり、とりわけ新興国においては医薬品の特許権に対してしばしば設定されている。一方で、先進国においても数は少ないが強制実施権が設定された事例がある。近年の例では、2016年ドイツ連邦特許裁判所が抗HIV薬の強制実施権設定の仮処分を認容、さらに連邦最高裁判所が不服申立てを却下し、耳目を集めた。 本稿では、新興国で設定された強制実施権の実例を取り上げ、ドイツにおける強制実施権と比較検討し、今後の展望について考察を行った。 |