「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 9号 / 1189頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 商標・トレードドレス侵害におけるITCの利用 |
著者 | 横川聡子 |
抄録 | 米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:ITC)は、知的財産権の侵害を伴う輸入行為に関し米国関税法第337条に基づく調査を行い、当該輸入行為に対し排除命令を出すことができる準司法的連邦機関である。ITCへの提訴は特許の侵害に基づくものが主流ではあるが、少数ながら商標侵害を伴う輸入製品の差し止めにも活用されている。また製品のデザインに関するトレードドレスについてみても、コモンロー上のトレードドレスに係る権利の侵害を主張しITCへ提訴した事例や、出所識別標識として機能するものとして登録した連邦登録商標の侵害を主張し提訴した事例がある。本稿では、ITCの事件のうち、特に商標やトレードドレスの侵害を理由として提訴した事件に焦点を当て紹介するとともに、ITCの利用における要件や留意点について解説する。 |