「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 9号 / 1169頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 中華人民共和国「反不正当競争法」の改正 |
著者 | 何英韜 |
抄録 | 「反不正当競争法(不正競争防止法)」は1993年12月1日に施行されて以降、2017年で24年になる。2015年、元国家工商行政管理総局は「反不正当競争法」の改正業務を開始した。2017年11月4日、改正「反不正当競争法」が全国人民代表大会常務委員会の表決を経て可決され、2018年1月1日に施行された。改正「反不正当競争法」は、「商標法」、「反壟断法(独占禁止法)」などの法律と重複する規定を削除した上で、新たな不正競争行為を規制するため、インターネットを利用した不正競争行為などを禁止する規定を追加した。さらに、執行権の付与、法執行手続きを明確に規定した上で法執行の行政機関に強い権限を与えた。そして、民事責任、行政責任及び刑事責任の体系を確立すると同時に、各種不正競争行為に対する罰則が設けられており、法律の抑止力を強化した。本稿は、「反不正当競争法」改正の内容を紹介すると共に、日本企業が特に留意すべき点を説明する。 |