「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 7号 / 881頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 米国特許においてCommon senseに基づく自明性判断を覆せるか? |
著者 | 国際第1 委員会 |
抄録 | KSR最高裁判決では、自明であるとの判断の裏付けとして、「Common sense(常識)」に依拠することができると示された。KSR最高裁判決を受けてUSPTOでは自明性の判断基準を明確にすべくガイドラインを発表しているが、依然としてcommon senseに関する判断には不透明な点が多い。そこで、本稿ではKSR最高裁判決以降にcommon senseに基づく自明性判断が争われたCAFC判決26件を抽出し、common senseに基づく自明性判断がどのようになされているのか調査した。そして、本調査を通じて明らかにした自明性判断の実態に基づき、common senseに基づく自明性判断の明確化を図るとともに、common senseに基づく自明性主張に対する反論の検討手順を提案する。 |