「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 6号 / 719頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ビッグデータの利活用におけるパーソナルデータ取扱い上の法的留意点 |
著者 | 鈴木優/村上諭志 |
抄録 | 本稿は、ビッグデータを利活用するに際して、事業者がパーソナルデータの適切な保護の観点から留意すべき事項を平易に解説するものである。一般にビッグデータの価値はその情報量の規模に比例し、それ故、ビッグデータを取り扱う事業者の中には、より多くの情報を収集することのみに注力し、いわゆる情報コンプライアンスを疎かにする傾向がないわけではない。しかしながら、プライバシーの適正な保護と情報コンプライアンスが要請される現代社会においては、データ収集から利活用に至る全ての局面において、個人情報保護法及びその各種ガイドライン等の法令を遵守する必要性は一層高まっている。昨年、個人情報保護法が全面的に改正・施行され、パーソナルデータの利活用促進が叫ばれているなか、法令のクリアランスを含めて適切に応じる企業姿勢が重要である。 |