「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 5号 / 625頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 国内の税関による輸入差止めにおける意匠権活用の調査研究 |
著者 | 意匠委員会第2 小委員会 |
抄録 | 意匠権行使の形態および活用のニーズについて、意匠委員会参加企業を対象としたアンケートを実施した結果、国内の「税関による輸入差止め」による意匠権行使は相対的に少ないとともに、今後最も利用したい形態でもあった。そこで、国内の税関による輸入差止めにおける意匠権行使について調査研究したところ、税関による輸入差止めは侵害差止め訴訟と比較し、高い優位性を有していることが判明した。また、意匠権は他の産業財産権(特許権、実用新案権、商標権)と比較して、税関による輸入差止めにおいて有効に活用し得ることが判明した。そこで本稿では、意匠権による国内の税関による輸入差止めをより円滑かつ有効に活用すべく、税関による輸入差止めに適した侵害品および意匠出願形態を提案する。 |