「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 4号 / 539頁 |
論文区分 | 特集(知財のターニングポイント) |
論文名 | 不正競争防止法改正に関する検討 |
著者 | フェアトレード委員会第1 小委員会 |
抄録 | IoTやAIの普及、ビジネスの枠組みの変化を背景にデータの価値が増す中、多種多様なデータがつながることで新たな価値が創出される産業社会「Connected Industries」の実現に向け、「未来投資戦略2017」および「知的財産推進計画2017」において、安心してデータを取引できる環境整備のため、不正競争防止法の改正を視野に入れた検討が求められた。それを受けて、経済産業省 産業構造審議会知的財産分科会「不正競争防止小委員会」では、2017年7月から不正競争防止法の改正に向け、(1)データ利活用促進に向けた制度、(2)技術的な制限手段による保護、(3)技術的な営業秘密の保護、の検討を行い、2018年1月に「データ利活用促進に向けた検討 中間報告1)」を公表して不正競争防止法改正の方向性を示した。本稿では、同中間報告の内容とこれまでの議論の整理を行った上で、立法に向けた課題や企業実務における留意点等の検討を行った。 |