「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 4号 / 443頁 |
論文区分 | 特集(知財のターニングポイント) |
論文名 | 指数関数的に増大するデータと加速化する技術革新が引き起こす知的財産の変容 |
著者 | 上野剛史 |
抄録 | データが企業競争力の源泉と認識されるようになり、AIなど様々な技術革新が加速し、世の中のあらゆる分野において変革をもたらしている。これまで技術的に不可能であったことが可能になることは、知的財産の分野においても、従前の技術を前提として構築されてきた現在の仕組みに対して変化を迫るものなのであろうか。本稿では、先行技術調査業務など知財現場へのAI適用、知財活用など幅広い知財実務へのブロックチェーン適用、将来的な量子コンピュータ応用、についての現状や見込みを指摘した上で、技術革新によって開発投資回収の仕組みが多様化する可能性、さらには、将来の知的財産のあり方に対してもたらし得る変容について、考えてみたい。 |