「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 3号 / 357頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | IoT(製造業・産業機器)関連企業の特許出願状況の分析 |
著者 | 情報検索委員会第3 小委員会 |
抄録 | 製造業・産業機器のIoT(Internet of Things)であるIndustrie4.0とIndustrial Internet Consortiumに参加する複数企業の、IoTに関連する特許出願状況の分析を行い考察した。Industrie4.0 の製造プロセスの上流に位置するSAP及びSiemensではIndustrie4.0に関連する出願件数が多いのに対して、下流に位置する製品やサービスを提供するBoschとABBでは少なく、BoschにおいてはIndustrial Internet Consortium領域の出願が多いことが確認された。また、いずれの企業も米国、欧州、中国への出願が多く、日本への出願が少なかった。これは、日本が「世界の工場」としての位置づけが希薄になりつつある点や、出願費用が高額なわりに権利行使がしづらい点などの要因が考えられ、IoT分野に限らない一般的な傾向が現れていることを確認することができた。 |