「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 3号 / 318頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 続・知財高裁大合議判決覚書─オキサリプラチン事件をめぐって─ |
著者 | 篠原勝美 |
抄録 | 延長登録を受けた特許権の効力範囲について、知財高裁平成29年1月20日特別部判決(以下「本判決」という)は、特許法68条の2の「政令で定める処分」(以下「政令処分」という)の対象となった「(当該用途に使用される)物」の実質同一について一定の解釈指針を提示した。判断基準の類型化の意義、効力範囲と登録要件の連動・非連動の問題、薬事行政と特許行政に及ぼす影響、法改正の課題等については、前稿1)において概観したが、本判決の効力範囲論や類型論の意義、内容等について確認し、なお残された問題について考察する。 |