「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 1号 / 42頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 「裁定制度」の在り方に関する一考察 |
著者 | 特許第2 委員会第5 小委員会 |
抄録 | 我が国の特許法には、行政処分によって強制的に通常実施権が設定される裁定制度が存在する。しかし、裁定制度の運用の現状を見ると、裁定請求された例がわずかに存在するが、いずれも請求が取り下げられており、結果としてこれまで裁定が下された事例は1件もなく現行の裁定制度は形骸化していると言わざるを得ない。本論説では、国内を中心とした裁定制度の調査、関係機関へのヒアリング、企業へのアンケート調査を通じて、形骸化している裁定制度の問題点を把握すると共に、今後の裁定制度について考察する。 |