「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 11号 / 1600頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ((No. 488)) |
論文名 | (No. 488) 並行輸入と商標権侵害─「真正商品性の要件」の読み替えと「品質管理性の要件」におけるグッドウィルの成否─ |
著者 | 廣田美穂 |
抄録 | 本件(NEONERO事件)では、外国商標権者から輸入した商品についての広告に商標を表示する原審被告の行為が、商標権侵害に該当するか否かが争われた。裁判所は、真正商品の並行輸入として違法性が阻却される3要件((1)「真正商品性の要件」、(2)「内外権利者同一人性の要件」、(3)「品質管理性の要件」)につき、広告表示行為に合わせて要件(1)の読み替えを行った上で、いずれの要件も充足するとして、商標権侵害を否定した。本稿では、要件(1)の読み替えと要件(3)で言及された独自のグッドウィルとについて検討し、本件をベースとして実務上の留意点及び対策について述べる。 |