「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 11号 / 1565頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | タイにおける最新の知的財産情報 |
著者 | 石川勇介/ナラーワン・ブンヤーピソムパーン |
抄録 | 近年、アセアン各国は、国内に模倣品・海賊版が多く流通していることを重大な課題と認識しており、特にタイでは、ここ1〜2年の間に本格的な「知財保護、知財侵害への取り締まり強化」を図ってきた。タイ政府による取り組みが本格的に実施された背景は、知的財産の保護・活用を強化することで、研究開発・イノベーションの促進、タイへの投資促進へと結び付けて、いわゆる「中所得国の罠」からの脱却を果たしたいというタイ政府の思惑があるためと考えられる。 そこで、本稿では、まず「タイでの最新の知的財産状況」について触れた後、タイ政府による直近の知的財産の保護、活用に向けた取り組みとして、タイの新しい経済モデルとなる「タイランド4.0」、また、同タイランド4.0の下で知財の保護・活用を促進すべく、20年間にわたる知財ビジョンとして示された「タイIP(Intellectual Property)ロードマップ」について紹介する。 |