「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 7号 / 973頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | イ号特定の諸問題に関する一考察−イ号の特定方法とイ号に対する実験の当否について− |
著者 | 特許第2委員会第1小委員会 |
抄録 | イ号がどのようなものであるかを特定することが、特許権侵害を考える上で重要な問題となる。従来の侵害訴訟ではイ号特定に関して原告・被告が長期間争うことがめずらしくなかったが、審理迅速化に伴い侵害論と平行に審理されるようになって、イ号特定により審理が停滞することが少なくなってきた。しかし、このことはイ号特定問題が解消したことを意味しておらず、現在もイ号特定に関して激しく争う事例が見られる。そこで、イ号の特定に焦点をあて、裁判例からイ号特定に由来する様々な侵害成否の問題を分析し、侵害問題に対処する実務者への指針を検討する。 |