「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 1号 / 5頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ネットワーク利用特許の実施行為と侵害の主体−加工レンズ供給システム事件とJAddressサービス事件を中心として− |
著者 | 齋藤 浩貴 |
抄録 | インターネット等のネットワーク上で複数のサーバーや端末等のリソースが結合して利用 されるシステムに関する特許(ネットワーク利用特許)においては、リソースの一部のみを保有また は運用している当事者が特許権を侵害する者といえるかどうかが問題となる。従来この問題について は、共同直接侵害の理論や道具理論による解決が検討されてきた。近時、この問題に関する判決が相 次いで出されており、従来の議論とは異なる観点から侵害を認定している。これらの判決はいずれも、 特許の実施行為としての「使用」の解釈の再考を示唆し、ネットワーク利用発明のクレーム記載の在 り方にも影響を及ぼすものである。 |