「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 12号 / 1833頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許侵害訴訟におけるクレーム解釈−明細書の記載がイ号の属否判断に与える影響− |
著者 | 特許第2委員会第4小委員会 |
抄録 | 無体物である技術的思想(アイデア)を伝達可能な情報として文章化し、他人が理解できるように作成されるのが、「特許請求の範囲」と呼ばれる書面である。そして特許発明の技術的範囲は、「特許請求の範囲」の記載を解釈することによって決定される。しかしながら、アイデアとこれを文章化した客体とは内容が必ずしも一致するものではなく、そこには常に解釈の余地が残されている。本稿では、近年の特許侵害訴訟におけるクレーム解釈について、イ号の属否判断の際に明細書の記載内容に基づいて裁判所の判断が示された事例を中心に考察し、技術分野ごとに整理して考察する。 |